2月7日(水):小鳥への説教
ふと道端の一本の樹を聖フランシスコは見た。その樹にはあらゆる種類の小鳥がいた。ついぞ今までにこの地方に見かけない鳥さえいた。地上にも。樹の下にもたくさんいた。このおびただしい小鳥を見た時、、天の霊がフランシスコに降り、フランシスコは弟子たちを振り返り「ちょっと待ってください。私は小鳥の姉妹たちに説教しましょう!!!」。と言った。そこでフランシスコは、地上の小鳥たちの方へ歩んだ。説教が始まるか、はじま...
View Article2月20日(火):ヨブ記
『ヨブは知らされなかった』。ヨブは自分の試練についての説明を知らされなかった。すべてが、この単純な事実にかかっている。ヨブが知っていたとしたら、信仰の余地をなかったし、火に試された金のようになることもなかった。神には、現在私たちにみ心を明かせないこともある。その事をしっておかなければならない。聖書は啓示としてだけではなく、「留保」としての意味もある。信仰を理解可能なものとするには十分な啓示があると同...
View Article2月23日(金):ならず者たち
『ダビデがサウル王の追及をのがれ、アドラムのほら穴にいるとき、しえたげられている人々、負債のある人々、心に不満のある人々も皆、集まってきた。』(サムエル上22:2)。このほら穴に不満や悩みを持つ人が集まってきたらしい。ダビデはそれらの長となった。・・・・上杉鷹山は、と言えばその藩政改革については学校の教科書にも載っていたくらい有名である。彼が藩主になった時、幕府に版籍を返上しようと思うほど、財政は逼...
View Article3月5日(火):米澤屋
二三日前町へ買い物に出かけた。大体十時ころ出かけ、二時間ほど買い物をして、お昼に食事をして帰る、というのがいつものパターンだ、その日も、「今日はどこで食事をしようか」と考えた末、久しぶりに「米澤屋」で、トンカツでも食べようかということになって、駅前近くの小路へ行った。駐車場に車を留めて、店へ行くと、閉店の看板がかかっていた、定休日でもないのにおかしいなと思って、見ると、何んと「廃業」のお知らせであっ...
View Article3月9日(土):ヨナ書の主題
この前の説教主題は、ヨナ書の主題ということで話した。最近旧約聖書から少しずつ話すようにしている。信徒さんもなかなか、旧約を読む機会もなく、正直たとえ、読んだとしても、その内容を把握するのは非常に困難である。牧師自身にしてもそれは同じなのだが、いろいろ、解説書を持っているだけに、何とか読み込める部分もある、というのが実情だ。・・・・さて、ヨナ書であるが、全体を見ると、感じることは、イエス様の譬え話に似...
View Article3月15日(金):清貧の人
ウイリアムズは、1829年アメリカに生まれました。父は彼が幼い頃に戦死し、母の手一つで育てられました。母の信仰を見ながら育ち、24歳で宣教師になることを決意し、最初は中国へ渡りましたが、1859年(安政6年)に日本への最初のプロテスタント宣教師としてやって来たのでした。当時の日本はまだ、キリスト教を信じることを禁じている時代で、その高札が立てられ自由な伝道は出来ませんでした。それで、ウイリアムズはこ...
View Article3月18日(月):絶筆
『風で寝床に臥せりながら、上原和著「斑鳩(いかるが)の白い道のうえに」と言う本を読んだ。』と言う書きだしで始まる「天声人語」の文章が深代氏の絶筆となった。この本は聖徳太子の悲劇を描いた本である。その一族は皆殺しにされるという悲惨な運命をたどるが、その太子ゆかりの「法隆寺」をもう一度訪ねてみたいと、この筆者は「天声人語」を締めくくっている。風邪で臥せっていると言いながら、この人は何故か自分の病気のただ...
View Article3月22日(金):Taj Mahal
【インド北部のアグラにあるイスラム教の廟堂、ムルガ帝国の第15代皇帝シャー=ジャハーンが愛妃のために1632年より建立。装飾美術の粋を集めた華麗な建物として有名(広辞苑)タージマハルとは、その呼名も美しいが、惨劇があった。インドのムンバイで同じ名前の、タージ、マハルホテルが、襲われ200人近い人々が亡くなった事件があった。9:11に、アメリカの国際貿易センターが崩壊した時、あるアメリカ人が言っていた...
View Article3月25日(月):ミラボー橋
ミラボー橋ミラボー橋の下をセーヌ河が流れわれらの恋が流れるわたしは思い出す悩みのあとには楽しみが来ると 日も暮れよ、鐘もなれ月日は流れ、わたしは残る 手をつなぎ顔と顔を向け合おうかうしていると二人の腕の橋の下を疲れたまなざしの無窮の時が流れる 日も暮れよ、鐘も鳴れ月日は流れ、わたしは残る 流れる水のように恋もまた死んでいく恋もまた死んでゆく命ばかりが長く希望ばかり大きい...
View Article3月28日(木):動物たち
ある有名なコラムニストが、毎日世相や、政治家の批評記事を書いていると、うんざりすることがあるという。悲憤慷慨し、拳を振り上げてみるものの、自身は醒めた目で見ているという。そんな時は、動物園に電話を入れるのだそうである。慣れたもので係の人も、それでは一つ動物を集めて水泳大会でもやりましょうか、と言うのだそうである。そうして、「猿があんたに泳ぎが上手かったとは知らなかった」。と妙な発見をするという。そん...
View Article3月30日(土):イースター
『あなたがたは、なぜ生きている方を死人の中で捜すのですか。ここにはおられません。よみがえられたのです。まだガリラヤにおられるころ、お話になったことを思い出しなさい。三日目によみがえられなければならない、と言われたでしょう』ルカ:24章。イースターおめでとうございます。皆さまの上に神のまもりがありますように。
View Article4月6日(土):ステパノの殉教
ステパノの長い説教が終った。このような説教のもたらす結果は明白である。ステパノの招いた死がやってきた。しかし、彼は人々の顔がはげしい怒りに歪んでいるのを見なかった。時間を超越して、神の右手に立っておられるイエスを見つめていた。そして、この事実を告げたとき、人々は、ステパノが神を汚しているとしか思わなかった。神について汚し言を言う時の罰は、石うちによる死刑だった。これは合法的な裁判ではなかった、私刑で...
View Article4月10日(水):近況
今年の冬はいつになく雪の少ない季節だった。除雪機の稼働もほんの30分ぐらいで、済んでしまった。ただ、3月は、晴天が続いた割には、気温が上がらず、わずかな軒下の雪も消えるのが遅かった。3月に入り、長年の懸案だった教会施設の拡張に始めた。と、言っても、業者を頼んで整地を行い、そこに小さな会堂を建てる予定、整地ははぼ完了しそうな状況、まぁ、秋までにかかって、完成したらよかろう。・・・・・青森の土地が売れそ...
View Article4月19日(金):命日
昨日は金田長老宅の冬囲いの取り外しに出かけたついでに、福原兄ところを様子を見に合川まで足をのばした。実際彼の命日は何時なのかわからない。4月の中旬ごろであろう。私たちが発見した時には既に、なくなってから相当の日数が経っていた。今でも大の字になって、黒ずんだ、全裸の姿が目に焼き付いている。未だに死因が私たちにはわからない。司法解剖した警察も死因は教えてくれなかった。察するに、凍死であろうかと推測するが...
View Article4月26日(金):魚に河は見えない(吉川英治)
北上川は、岩手県北部、石川啄木の故郷渋民村の近く、七時雨(ななしぐれ)山に源を発し、岩手県の中央部を潤して南下し、太平洋側「追波湾」に注ぐ250キロメートルに及ぶ県を代表する河川である。それだけに折にふれ詩歌に謳われている。・・・・「やはらかに 柳あをめる 北上の 岸辺めに見ゆ...
View Article5月3日(金):切羽
60年ほど前、私が高校生の頃だった。義兄が鉱山に務めていて、坑内を見せてくれた。今の時代なら規制が厳しくて、高校生が坑内に入るなんて考えられなかった事だったが、何事も緩やかな時代であったように思う。その時、あいつがそうだと言われている男だと教えられた。食う一等(勲一等) 飲む大臣(農務大臣)...
View Article5月10日(金):老人と三人の若者
以前、ラ・フォンテーヌの寓話、老人と三人の若者と言う、寓話を載せた事がある。一人の老人が自分の土地に若木を植えた話である。三人の若者がやって来て、その老人を揶揄した。「爺さん、もうろくしたんじゃない?。その歳になって木を植えるなんて、その木の果実が実を結ぶまで、何年かかると思っているんですか、そんなことは私たち若者に任せておいて、年寄りは過去の日々の懺悔でもして暮らしなさい、木を植えるなんぞ私たち若...
View Article5月18日(土):おやすみ
しばらく、ブログの更新をおやすみします。現在、教会の拡張工事の最中で、今月いっぱいかかりそうです。よって、一週間ほど、お休みさせてさせてください。いつもお読みくださりありがとうございます。元気にお過ごしください。在主。
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